雨にまつわる歌の中では
さだまさしさんの「雨やどり」が
好きなニシハラタケシです。
美容師になったきっかけ。③
氷雨も好きです。
美容師になったきっかけ。③
雨の慕情も…好きかな。
美容師になったきっかけ。③
今日は美容師になったきっかけというよりは、
美容師になれたきっかけをお話させていただきます。

一番大変だったけれど、一番頑張っていた
一番頑張れた頃の話です。


雨上がりが好きな人も さま~ずが好きな人も↓
☎072-671-5570

どのお仕事でも見習い修業期間という
のは大変な時期だと思います。

美容師の見習い期間もこれがなかなか
大変でして、これでもか!というくらいの
充実しつくした、大変濃厚な期間でございます。
美容師になったきっかけ。③
私が勉強させてもらっていた美容室は
開業して25年にもなる地域の人気美容室。

その地域で3店舗を展開している不動の人気美容室です。

25年もお店が続けば、お客さまの層も老若男女
問わず様々なお客様がご来店してくださいます。

様々な年代のお客様とふれあう事ができ、
お客様から支持される技術やノウハウを
しっかり教えてもらいながら経験を積むことができる

腕のいい美容師さんになりたい
見習い美容師にとっては、理想的な
条件が揃った環境なのです。

そんなことをまったくの未経験者の私が
知っているわけもなく、それでも無知でも
私の見習い美容師生活は幕を開けるのです。

そして人気店というのはとても忙しい!!

それは人気店である宿命とでも
言うべきものなのでしょうか。

なかなか従業員の都合の良い
忙しさなんてものはございません。

そんなものを望むのもおかしな話で、
そんな事を言っていたら、お客様に
そっぽを向かれてしまいます。

人気店で働きながら、じかにその空気に触れ、
人気店の技術や取り組みを勉強する。
それが人気美容師になる近道のようにも思えます。

でも人気店と言うのはとにかく忙しい!!

そんなことを未経験者の私が
知っているわけはありません。
美容師になったきっかけ。③
人気美容室の営業時間はとても忙しく、
開店時間から閉店時間まで、途切れる
ことなくお客様はご来店されます。

毎日がとてもにぎやかです。
毎日がお祭り騒ぎです。ワッショイです。
もう毎日休憩する時間も取れないほどです。

すべてのお客様をお見送りする閉店時間
を迎えるのは、夜9時10時が当たり前。

そして、クタクタになるまでサロンワークを
やりきった後に、見習い美容師の本番とでも
いうべきレッスンが、間髪を入れずに始まります。

レッスンをしていると、終電の時間がくるので、
慌てて後片付けをして、駅まで走って終電に飛び乗る。
片付け終わるまでがレッスンなのです。

当時の美容師の世界では、見習い
美容師のアシスタントのことは、美容師
として見てはもらえませんでした。

シャンプー技術に始まり、
美容師になったきっかけ。③
ヘアカラー技術、ストレートパーマ
美容師になったきっかけ。③美容師になったきっかけ。③
ロッド巻きに、ブローセット
美容師になったきっかけ。③美容師になったきっかけ。③
アップスタイルに、カット技術
美容師になったきっかけ。③美容師になったきっかけ。③
これらの技術を習得して、一人でもお客様を
抱えるスタイリストになって、ようやく一人の
美容師として見てもらえるようになるのです。

美容師になりたくて働きだした美容室で、
ただひたすらに働いているだけでは、
美容師にはなれないのです。

美容師免許を取得していても、
美容師として見てはもらえないのです。

技術をきちんと習得して
初めて美容師になれるのです。

そういう意味での美容師に
なりたいアシスタントは、たくさん
たくさんレッスンをします。

夜のレッスンだけでは時間が足りないので、
朝も少し早めに来てぼーっとした頭でレッスンをします。

忙しく過ぎる毎日の中で、身につけ
なくてはいけない事も、覚えないと
いけないことも盛りだくさん。

未経験者の私は、なおさら人より
たくさんレッスンしないといけません。

忙しそうなのが魅力的で、始めた
美容師生活ですが、想像をはるかに
超えた忙しさです。

こんなに忙しいとは聞いていません。
誰にも聞いてませんから。まさに寝耳に水です。
早朝からバズーカです。
美容師になったきっかけ。③
朝家を出てから終電に乗るまで、一日中
立ちっぱなしで働き、クタクタで家にたどり
着いてようやくまともな食事を口にする。

眠気に襲われながら食事を済ませ、
ようやく布団に入る頃には、夜中の
2時、3時は過ぎていて

布団に入ったと同時に起きる時間を迎える
ような感覚、睡眠時間の平均は5時間くらい。

それでも練習時間は足りないくらい。

毎日の営業時間は長い、ヘタしたら夜11時前
まで営業時間になることもあったりします。

先輩とは美容師が楽しくなるまでは
決して辞めないと、心の誓いを立てている…

身も心もクタクタで、もう本当に
体を壊してしまうのではないだろうか、
と言うくらいの過酷な毎日の連続でした。

ところが人間、それ程過酷な状況を
送り続けていても、体調なんてなかなか
崩れないものです。人の体というは偉大です。

母ちゃん、僕を丈夫な子に産んでくれて
本当に有難う!出来れば僕は当時
2、3日くらいゆっくり倒れてみたかったよ。
美容師になったきっかけ。③
私がそれ程辛く過酷な日々を送り続けて
いけたのは、当時のお店のスタッフ一人一人の
バランスがすごく良かったからだと思います。

一言で言えば、「働く仲間に恵まれていたらから」
だと思います。

お父さん的ポジションの先輩がいて、

とても勉強熱心な先輩がいて、

底抜けに明るい先輩がいて、

情熱的に技術を教えてくれる先輩がいて、

無骨だけど、励まし、頑張りを認めてくれる先輩がいて、

そして共に同じ立場で苦楽を味わい、
共に歩んでいく同期の存在があったからこそ、

私にとってのあの過酷で困難な状況を
乗り越えて行くことができたと思います。

25年続く美容室で、先輩たちが「いいお店に
していこう!」と頑張ってこられてきた事が、
ちょうどお店のカタチとなって表れてきた頃が

僕が見習い美容師として働いていた時期と
重なっていたんではないかと思います。
とてもいい時期に在籍していたんだと思います。

誰もがギリギリの状態の中で、
自分たちの進んでいる方向に誇りを持って
お互いの存在で、お互いを励ましあい

それぞれが自分の立ち位置で
自分の色を出し合って、それが混ざり
合ったら、すごくいい色になっていた。
美容師になったきっかけ。③
だからこそ一番大変だったけれど、一番頑張れて
辛く大変な時期を乗り越えられたんだと思います。

そんな感じだから、お店の人気も
ますます高くなります。忙しくも充実した
日々は過ぎて行きます。

気が付けば私も、そんな生活を
3年近く過ごしておりました。

あれ程途方もない先に感じていた
スタイリストも視界にとらえられるくらい、
技術は習得できつつありました。

お店の勢いも相変わらず好調をキープです。
お店の空気もとても良い。辛くとも
楽しい毎日を送れている。何かいい感じだ!
美容師になったきっかけ。③
ところが、バランスが良い所があれば、
悪い所というのも出てきたりします。

雨の日が続かないように、晴れの日も続かない。
晴れの日ばかりでも困ることもある。

多店舗展開しているお店なら
調子がいいお店があれば、時には
そうでないお店があったりもします。

そう、あの時も調子の悪い店舗
というものがあったのです。

そこで働くスタッフにとって、ときに
美容室というのは閉鎖的な空間で
あったりもします。

忙しいお店で日々を過ごし、
文字通り一日中お店の中にいるので
なかなか他店の状況は伺えません。

系列店のことでさえ、見習い美容師は
状況を把握することはできないのです。
見習い美容師は目の前のことで手一杯です。

「近くウチの店舗から何人か移動になるみたいよ」

「ウチは今、スタッフの人数も足りている
方だし、スタッフの少ないあの店舗へ
何人かが行くことになるみたい。」

鈍感で自分の事しか考えていない
見習い美容師の耳にも、そんな噂が
聞こえてくるようになってきました。

そう、それぞれが自分の色を出し、それらが
混ざり合って、絶妙な色になっていた私たちの
店から何色かの色が抜けることになりそうなのです。
美容師になったきっかけ。③
3年近く在籍していてスタッフの移動
なんてことは初めてのことです。
それくらい事は深刻で重大なようです。

スタッフの人数は足りているとは言っても
ウチのお店も忙しいときは、猫の手も借りたい程
忙しくなるのに、それでも応援に行かないといけない。

それくらい向こうのお店は大変な
状況なんだ…何とかしないと!

一体何人くらい向こうのお店に行くことに
なるんだろう?、あまりたくさんの人数が
抜けてしまうとウチのお店が困らないだろうか?

何色か抜けてしまって、ウチのお店は
一体どんな色に変わってしまうのだろう?

そもそも向こうのお店へ行くスタッフは
誰なんだろう?向こうのお店の事もだけど、
こちらの店の事も考えてくれているのだろうか?

向こうのお店のことも心配ですが
自分のお店のことも心配です。
見習い美容師はいつだって自分本位です。

だか、そんな心配はまったく
する必要がなかったのです。

な、な、なんと向こうのお店へ行く
ことになる、抜けることになる色の中
には、私も含まれていたのです。
美容師になったきっかけ。③
つづく…  えぇっ!!

もういいよ!と思った方も 続きが気になる方も↓
Hair&make cocone.
〠569-0071
高槻市城北町1-14-18 城北ビル201
☎072-671-5570






































同じカテゴリー(自己紹介。)の記事画像
美容師になったきっかけ。⑤
美容師になったきっかけ。④
美容師になったきっかけ。②
美容師になったきっかけ。
同じカテゴリー(自己紹介。)の記事
 美容師になったきっかけ。⑤ (2013-04-10 20:43)
 美容師になったきっかけ。④ (2013-04-08 22:38)
 美容師になったきっかけ。② (2013-04-05 09:57)
 美容師になったきっかけ。 (2013-04-04 20:35)

Posted by Hair&make cocone. at 19:00│Comments(0)自己紹介。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。