美容師になったきっかけ。③
2013年04月07日
雨にまつわる歌の中では
さだまさしさんの「雨やどり」が
好きなニシハラタケシです。
氷雨も好きです。
雨の慕情も…好きかな。
今日は美容師になったきっかけというよりは、
美容師になれたきっかけをお話させていただきます。
一番大変だったけれど、一番頑張っていた
一番頑張れた頃の話です。
雨上がりが好きな人も さま~ずが好きな人も↓
☎072-671-5570
さだまさしさんの「雨やどり」が
好きなニシハラタケシです。
氷雨も好きです。
雨の慕情も…好きかな。
今日は美容師になったきっかけというよりは、
美容師になれたきっかけをお話させていただきます。
一番大変だったけれど、一番頑張っていた
一番頑張れた頃の話です。
雨上がりが好きな人も さま~ずが好きな人も↓
☎072-671-5570
どのお仕事でも見習い修業期間という
のは大変な時期だと思います。
美容師の見習い期間もこれがなかなか
大変でして、これでもか!というくらいの
充実しつくした、大変濃厚な期間でございます。
私が勉強させてもらっていた美容室は
開業して25年にもなる地域の人気美容室。
その地域で3店舗を展開している不動の人気美容室です。
25年もお店が続けば、お客さまの層も老若男女
問わず様々なお客様がご来店してくださいます。
様々な年代のお客様とふれあう事ができ、
お客様から支持される技術やノウハウを
しっかり教えてもらいながら経験を積むことができる
腕のいい美容師さんになりたい
見習い美容師にとっては、理想的な
条件が揃った環境なのです。
そんなことをまったくの未経験者の私が
知っているわけもなく、それでも無知でも
私の見習い美容師生活は幕を開けるのです。
そして人気店というのはとても忙しい!!
それは人気店である宿命とでも
言うべきものなのでしょうか。
なかなか従業員の都合の良い
忙しさなんてものはございません。
そんなものを望むのもおかしな話で、
そんな事を言っていたら、お客様に
そっぽを向かれてしまいます。
人気店で働きながら、じかにその空気に触れ、
人気店の技術や取り組みを勉強する。
それが人気美容師になる近道のようにも思えます。
でも人気店と言うのはとにかく忙しい!!
そんなことを未経験者の私が
知っているわけはありません。
人気美容室の営業時間はとても忙しく、
開店時間から閉店時間まで、途切れる
ことなくお客様はご来店されます。
毎日がとてもにぎやかです。
毎日がお祭り騒ぎです。ワッショイです。
もう毎日休憩する時間も取れないほどです。
すべてのお客様をお見送りする閉店時間
を迎えるのは、夜9時10時が当たり前。
そして、クタクタになるまでサロンワークを
やりきった後に、見習い美容師の本番とでも
いうべきレッスンが、間髪を入れずに始まります。
レッスンをしていると、終電の時間がくるので、
慌てて後片付けをして、駅まで走って終電に飛び乗る。
片付け終わるまでがレッスンなのです。
当時の美容師の世界では、見習い
美容師のアシスタントのことは、美容師
として見てはもらえませんでした。
シャンプー技術に始まり、
ヘアカラー技術、ストレートパーマ
ロッド巻きに、ブローセット
アップスタイルに、カット技術
これらの技術を習得して、一人でもお客様を
抱えるスタイリストになって、ようやく一人の
美容師として見てもらえるようになるのです。
美容師になりたくて働きだした美容室で、
ただひたすらに働いているだけでは、
美容師にはなれないのです。
美容師免許を取得していても、
美容師として見てはもらえないのです。
技術をきちんと習得して
初めて美容師になれるのです。
そういう意味での美容師に
なりたいアシスタントは、たくさん
たくさんレッスンをします。
夜のレッスンだけでは時間が足りないので、
朝も少し早めに来てぼーっとした頭でレッスンをします。
忙しく過ぎる毎日の中で、身につけ
なくてはいけない事も、覚えないと
いけないことも盛りだくさん。
未経験者の私は、なおさら人より
たくさんレッスンしないといけません。
忙しそうなのが魅力的で、始めた
美容師生活ですが、想像をはるかに
超えた忙しさです。
こんなに忙しいとは聞いていません。
誰にも聞いてませんから。まさに寝耳に水です。
早朝からバズーカです。
朝家を出てから終電に乗るまで、一日中
立ちっぱなしで働き、クタクタで家にたどり
着いてようやくまともな食事を口にする。
眠気に襲われながら食事を済ませ、
ようやく布団に入る頃には、夜中の
2時、3時は過ぎていて
布団に入ったと同時に起きる時間を迎える
ような感覚、睡眠時間の平均は5時間くらい。
それでも練習時間は足りないくらい。
毎日の営業時間は長い、ヘタしたら夜11時前
まで営業時間になることもあったりします。
先輩とは美容師が楽しくなるまでは
決して辞めないと、心の誓いを立てている…
身も心もクタクタで、もう本当に
体を壊してしまうのではないだろうか、
と言うくらいの過酷な毎日の連続でした。
ところが人間、それ程過酷な状況を
送り続けていても、体調なんてなかなか
崩れないものです。人の体というは偉大です。
母ちゃん、僕を丈夫な子に産んでくれて
本当に有難う!出来れば僕は当時
2、3日くらいゆっくり倒れてみたかったよ。
私がそれ程辛く過酷な日々を送り続けて
いけたのは、当時のお店のスタッフ一人一人の
バランスがすごく良かったからだと思います。
一言で言えば、「働く仲間に恵まれていたらから」
だと思います。
お父さん的ポジションの先輩がいて、
とても勉強熱心な先輩がいて、
底抜けに明るい先輩がいて、
情熱的に技術を教えてくれる先輩がいて、
無骨だけど、励まし、頑張りを認めてくれる先輩がいて、
そして共に同じ立場で苦楽を味わい、
共に歩んでいく同期の存在があったからこそ、
私にとってのあの過酷で困難な状況を
乗り越えて行くことができたと思います。
25年続く美容室で、先輩たちが「いいお店に
していこう!」と頑張ってこられてきた事が、
ちょうどお店のカタチとなって表れてきた頃が
僕が見習い美容師として働いていた時期と
重なっていたんではないかと思います。
とてもいい時期に在籍していたんだと思います。
誰もがギリギリの状態の中で、
自分たちの進んでいる方向に誇りを持って
お互いの存在で、お互いを励ましあい
それぞれが自分の立ち位置で
自分の色を出し合って、それが混ざり
合ったら、すごくいい色になっていた。
だからこそ一番大変だったけれど、一番頑張れて
辛く大変な時期を乗り越えられたんだと思います。
そんな感じだから、お店の人気も
ますます高くなります。忙しくも充実した
日々は過ぎて行きます。
気が付けば私も、そんな生活を
3年近く過ごしておりました。
あれ程途方もない先に感じていた
スタイリストも視界にとらえられるくらい、
技術は習得できつつありました。
お店の勢いも相変わらず好調をキープです。
お店の空気もとても良い。辛くとも
楽しい毎日を送れている。何かいい感じだ!
ところが、バランスが良い所があれば、
悪い所というのも出てきたりします。
雨の日が続かないように、晴れの日も続かない。
晴れの日ばかりでも困ることもある。
多店舗展開しているお店なら
調子がいいお店があれば、時には
そうでないお店があったりもします。
そう、あの時も調子の悪い店舗
というものがあったのです。
そこで働くスタッフにとって、ときに
美容室というのは閉鎖的な空間で
あったりもします。
忙しいお店で日々を過ごし、
文字通り一日中お店の中にいるので
なかなか他店の状況は伺えません。
系列店のことでさえ、見習い美容師は
状況を把握することはできないのです。
見習い美容師は目の前のことで手一杯です。
「近くウチの店舗から何人か移動になるみたいよ」
「ウチは今、スタッフの人数も足りている
方だし、スタッフの少ないあの店舗へ
何人かが行くことになるみたい。」
鈍感で自分の事しか考えていない
見習い美容師の耳にも、そんな噂が
聞こえてくるようになってきました。
そう、それぞれが自分の色を出し、それらが
混ざり合って、絶妙な色になっていた私たちの
店から何色かの色が抜けることになりそうなのです。
3年近く在籍していてスタッフの移動
なんてことは初めてのことです。
それくらい事は深刻で重大なようです。
スタッフの人数は足りているとは言っても
ウチのお店も忙しいときは、猫の手も借りたい程
忙しくなるのに、それでも応援に行かないといけない。
それくらい向こうのお店は大変な
状況なんだ…何とかしないと!
一体何人くらい向こうのお店に行くことに
なるんだろう?、あまりたくさんの人数が
抜けてしまうとウチのお店が困らないだろうか?
何色か抜けてしまって、ウチのお店は
一体どんな色に変わってしまうのだろう?
そもそも向こうのお店へ行くスタッフは
誰なんだろう?向こうのお店の事もだけど、
こちらの店の事も考えてくれているのだろうか?
向こうのお店のことも心配ですが
自分のお店のことも心配です。
見習い美容師はいつだって自分本位です。
だか、そんな心配はまったく
する必要がなかったのです。
な、な、なんと向こうのお店へ行く
ことになる、抜けることになる色の中
には、私も含まれていたのです。
つづく… えぇっ!!
もういいよ!と思った方も 続きが気になる方も↓
Hair&make cocone.
〠569-0071
高槻市城北町1-14-18 城北ビル201
☎072-671-5570
のは大変な時期だと思います。
美容師の見習い期間もこれがなかなか
大変でして、これでもか!というくらいの
充実しつくした、大変濃厚な期間でございます。
私が勉強させてもらっていた美容室は
開業して25年にもなる地域の人気美容室。
その地域で3店舗を展開している不動の人気美容室です。
25年もお店が続けば、お客さまの層も老若男女
問わず様々なお客様がご来店してくださいます。
様々な年代のお客様とふれあう事ができ、
お客様から支持される技術やノウハウを
しっかり教えてもらいながら経験を積むことができる
腕のいい美容師さんになりたい
見習い美容師にとっては、理想的な
条件が揃った環境なのです。
そんなことをまったくの未経験者の私が
知っているわけもなく、それでも無知でも
私の見習い美容師生活は幕を開けるのです。
そして人気店というのはとても忙しい!!
それは人気店である宿命とでも
言うべきものなのでしょうか。
なかなか従業員の都合の良い
忙しさなんてものはございません。
そんなものを望むのもおかしな話で、
そんな事を言っていたら、お客様に
そっぽを向かれてしまいます。
人気店で働きながら、じかにその空気に触れ、
人気店の技術や取り組みを勉強する。
それが人気美容師になる近道のようにも思えます。
でも人気店と言うのはとにかく忙しい!!
そんなことを未経験者の私が
知っているわけはありません。
人気美容室の営業時間はとても忙しく、
開店時間から閉店時間まで、途切れる
ことなくお客様はご来店されます。
毎日がとてもにぎやかです。
毎日がお祭り騒ぎです。ワッショイです。
もう毎日休憩する時間も取れないほどです。
すべてのお客様をお見送りする閉店時間
を迎えるのは、夜9時10時が当たり前。
そして、クタクタになるまでサロンワークを
やりきった後に、見習い美容師の本番とでも
いうべきレッスンが、間髪を入れずに始まります。
レッスンをしていると、終電の時間がくるので、
慌てて後片付けをして、駅まで走って終電に飛び乗る。
片付け終わるまでがレッスンなのです。
当時の美容師の世界では、見習い
美容師のアシスタントのことは、美容師
として見てはもらえませんでした。
シャンプー技術に始まり、
ヘアカラー技術、ストレートパーマ
ロッド巻きに、ブローセット
アップスタイルに、カット技術
これらの技術を習得して、一人でもお客様を
抱えるスタイリストになって、ようやく一人の
美容師として見てもらえるようになるのです。
美容師になりたくて働きだした美容室で、
ただひたすらに働いているだけでは、
美容師にはなれないのです。
美容師免許を取得していても、
美容師として見てはもらえないのです。
技術をきちんと習得して
初めて美容師になれるのです。
そういう意味での美容師に
なりたいアシスタントは、たくさん
たくさんレッスンをします。
夜のレッスンだけでは時間が足りないので、
朝も少し早めに来てぼーっとした頭でレッスンをします。
忙しく過ぎる毎日の中で、身につけ
なくてはいけない事も、覚えないと
いけないことも盛りだくさん。
未経験者の私は、なおさら人より
たくさんレッスンしないといけません。
忙しそうなのが魅力的で、始めた
美容師生活ですが、想像をはるかに
超えた忙しさです。
こんなに忙しいとは聞いていません。
誰にも聞いてませんから。まさに寝耳に水です。
早朝からバズーカです。
朝家を出てから終電に乗るまで、一日中
立ちっぱなしで働き、クタクタで家にたどり
着いてようやくまともな食事を口にする。
眠気に襲われながら食事を済ませ、
ようやく布団に入る頃には、夜中の
2時、3時は過ぎていて
布団に入ったと同時に起きる時間を迎える
ような感覚、睡眠時間の平均は5時間くらい。
それでも練習時間は足りないくらい。
毎日の営業時間は長い、ヘタしたら夜11時前
まで営業時間になることもあったりします。
先輩とは美容師が楽しくなるまでは
決して辞めないと、心の誓いを立てている…
身も心もクタクタで、もう本当に
体を壊してしまうのではないだろうか、
と言うくらいの過酷な毎日の連続でした。
ところが人間、それ程過酷な状況を
送り続けていても、体調なんてなかなか
崩れないものです。人の体というは偉大です。
母ちゃん、僕を丈夫な子に産んでくれて
本当に有難う!出来れば僕は当時
2、3日くらいゆっくり倒れてみたかったよ。
私がそれ程辛く過酷な日々を送り続けて
いけたのは、当時のお店のスタッフ一人一人の
バランスがすごく良かったからだと思います。
一言で言えば、「働く仲間に恵まれていたらから」
だと思います。
お父さん的ポジションの先輩がいて、
とても勉強熱心な先輩がいて、
底抜けに明るい先輩がいて、
情熱的に技術を教えてくれる先輩がいて、
無骨だけど、励まし、頑張りを認めてくれる先輩がいて、
そして共に同じ立場で苦楽を味わい、
共に歩んでいく同期の存在があったからこそ、
私にとってのあの過酷で困難な状況を
乗り越えて行くことができたと思います。
25年続く美容室で、先輩たちが「いいお店に
していこう!」と頑張ってこられてきた事が、
ちょうどお店のカタチとなって表れてきた頃が
僕が見習い美容師として働いていた時期と
重なっていたんではないかと思います。
とてもいい時期に在籍していたんだと思います。
誰もがギリギリの状態の中で、
自分たちの進んでいる方向に誇りを持って
お互いの存在で、お互いを励ましあい
それぞれが自分の立ち位置で
自分の色を出し合って、それが混ざり
合ったら、すごくいい色になっていた。
だからこそ一番大変だったけれど、一番頑張れて
辛く大変な時期を乗り越えられたんだと思います。
そんな感じだから、お店の人気も
ますます高くなります。忙しくも充実した
日々は過ぎて行きます。
気が付けば私も、そんな生活を
3年近く過ごしておりました。
あれ程途方もない先に感じていた
スタイリストも視界にとらえられるくらい、
技術は習得できつつありました。
お店の勢いも相変わらず好調をキープです。
お店の空気もとても良い。辛くとも
楽しい毎日を送れている。何かいい感じだ!
ところが、バランスが良い所があれば、
悪い所というのも出てきたりします。
雨の日が続かないように、晴れの日も続かない。
晴れの日ばかりでも困ることもある。
多店舗展開しているお店なら
調子がいいお店があれば、時には
そうでないお店があったりもします。
そう、あの時も調子の悪い店舗
というものがあったのです。
そこで働くスタッフにとって、ときに
美容室というのは閉鎖的な空間で
あったりもします。
忙しいお店で日々を過ごし、
文字通り一日中お店の中にいるので
なかなか他店の状況は伺えません。
系列店のことでさえ、見習い美容師は
状況を把握することはできないのです。
見習い美容師は目の前のことで手一杯です。
「近くウチの店舗から何人か移動になるみたいよ」
「ウチは今、スタッフの人数も足りている
方だし、スタッフの少ないあの店舗へ
何人かが行くことになるみたい。」
鈍感で自分の事しか考えていない
見習い美容師の耳にも、そんな噂が
聞こえてくるようになってきました。
そう、それぞれが自分の色を出し、それらが
混ざり合って、絶妙な色になっていた私たちの
店から何色かの色が抜けることになりそうなのです。
3年近く在籍していてスタッフの移動
なんてことは初めてのことです。
それくらい事は深刻で重大なようです。
スタッフの人数は足りているとは言っても
ウチのお店も忙しいときは、猫の手も借りたい程
忙しくなるのに、それでも応援に行かないといけない。
それくらい向こうのお店は大変な
状況なんだ…何とかしないと!
一体何人くらい向こうのお店に行くことに
なるんだろう?、あまりたくさんの人数が
抜けてしまうとウチのお店が困らないだろうか?
何色か抜けてしまって、ウチのお店は
一体どんな色に変わってしまうのだろう?
そもそも向こうのお店へ行くスタッフは
誰なんだろう?向こうのお店の事もだけど、
こちらの店の事も考えてくれているのだろうか?
向こうのお店のことも心配ですが
自分のお店のことも心配です。
見習い美容師はいつだって自分本位です。
だか、そんな心配はまったく
する必要がなかったのです。
な、な、なんと向こうのお店へ行く
ことになる、抜けることになる色の中
には、私も含まれていたのです。
つづく… えぇっ!!
もういいよ!と思った方も 続きが気になる方も↓
Hair&make cocone.
〠569-0071
高槻市城北町1-14-18 城北ビル201
☎072-671-5570
Posted by Hair&make cocone. at 19:00│Comments(0)
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